ここが好きだよスタンピード

※息をするようにネタバレです

 

①ローの麦わらに対する態度

しょっぱなから如何にもフェスティバル感の中ひとりで路地裏を逃げるローさん*1、追い込まれたあとの逃げ先にサニー号を選んでいる。そこしかなかったとも言うがあの悪人面してお前…何人殺した…?(ホラーフォント)とか囁いてたあの死の外科医さんが麦わらなら  急に姿を現しても  まあ大丈夫だろうと  思ったというわけで 

改めて2年という月日の長さとルヒー先輩の超無意識的人心掌握術を思い知らされるシーンである。

 

②ローさんめっちゃ童顔じゃね?

日ごろ(?)から26には見えない彼だが、映画内だと特に年齢より幼く見えるような気がする。勝手に船に乗り込んで忠告をし勝手に去ろうとしたところ引き留められていかにもやれやれといった感じで勝手にしろ的なことを呟くローさんのこの勝手にしろの時の横顔、おまえ*2これ絶対26じゃないよね?

目を閉じてやれやれ感を放つトラ男くん、よく見るとそんなやれやれな顔してないのすごく好きです

 

③誰も話を聞いてくれない

これはロー本人がというか頭の切れる解説者ポジションの悲しい性だと思うが、バスターコールなるものが深く関わるエニエスロビー編はアニメ開始が2006年である。漫画ならさらに前であり、せっかく知らなかったり忘れてしまったりした視聴者のために疲れた体に鞭打って説明してくれたのに「んなことわかってる!」。目も合わせてくれない。あまりにもひどい所業じゃなかろうか。その後スモーカーが海楼石を仕込んだ十手の説明を丁寧にしてくれたが、それこそ「んなことわかってる!」ではないのか。いやスモーカーに罪はない。彼も急いでるのに詳しく教えてくれただけの解説者だ。しかし「んなことわかってる!」はない。きっとロビンがバスターコールの説明をしても誰もんなことはわかってなかったし、息を飲んだ人物もいたことだろう。やっぱりロー本人の悲しい性かもしれない。

 

④ロビンを抱きかかえて逃げる

まさかのチョッパーの肩に乗って行動というナウシカとテトを思わせる様子だったが、スモーカーとの遭遇で咄嗟にチョッパーから離れるというのはさすがの判断かもしれない。そのあと「んなことわかってる!」の傷を負わされた本人からロビンちゃんを連れて逃げろと言われるが、ここでローがロビンを裏切るという考えを誰も持っていないのは同盟関係が良好であったことも示しているようで何だか感動してしまった。ローも空気を読んでかおれに命令するなとは言わなかった。何だか感動してしまった。しかし本題はここからだ。いや連れて逃げるとは言ったがこう来るか。さっきまで応急処置をBボタン連打でキャンセルし続けてきたのにレディを抱えた上で鬼哭も落とさず走れるだけの体力は残っていたことに驚きである。

と思ったら次のシーンではもう並走していた。何だか感動してしまった。

 

⑤覇気vs覇気

ここはもう言わずもがなだろうが、ワンピの効果音が好きなのもあってとても興奮した。そしてルヒー先輩も覇気レベルが凄いのは何となくわかっていたがまさかあそこまでとは思わなかったのでただ純粋に驚いていたら終わってしまった。ただ、強いとは言え規模でいうとバレットの方がまだ優勢のまま相殺されて弾けたのはルヒー先輩がはちゃめちゃに強くともまだ最強ではないということが窺い知れてよかったと思う。

 

⑥危ないキッド!ドゴォ

危ないは言ってなかったと思うが、果たして人間はあんなにも地面と平行なライダーキックが決められるのだろうか。いや身を呈して船長を守る右腕の図はとても好きだ。ゾロもいつも船長を立てるというか要の部分を誰よりも理解している感じがするし、海に落ちたのを察して真っ先に飛び込むその姿勢とキラーのそれは似た部分があると思う。しかしライダーキックだ*3。キッドでなければ死んでいたかもしれない、まさにハイリスクハイリターン技ではないだろうか。きっとアルビダに棍棒を振り上げられたコビーをルフィがライダーキックで庇っていたら彼は今ごろ海軍にはいなかっただろう。そんな痛い思いをしても第一声が「いってえ…」ではなく「キラー!」だったキッドは正しくキラーと理解しあっているんだろうなと思わされた。

 

⑦クロコダイルに用があったらしい

もう順番がめちゃくちゃだが、おそらくローがロビンを抱いて逃げたシーンが映らなくなった瞬間には並走していたであろう2人がクロコダイルに会うシーンである。用があるのはお前だと言わんばかりの距離で*4ローに近づき付き合えというクロコダイル。もはやあのクロコダイルさんがトラファルガー・ローという人物とその能力のことを認識しているという事実がすごい。すごすぎる。しかも策に乗れと言う。これは能力だけでなくローが海賊の中ではまともそうというか話ができそうな人間だったことも手伝っていると思う。仮にルヒー先輩がオペオペの能力者だったとしても話をもちかけなかったか無理やり連れていくかしたような気がする。

 

⑧誰も話を聞いてくれない

シャボンディ諸島以来の超新星集合だというのに共闘シーンのなかったローさんである。おそらくドレークはいきなりお前…何人殺した…?(ホラーフォント)と生気のない顔で囁かれたイメージのままだろうに、やっと共闘すると思えば誰も話を聞いてくれない。話せば止められる。続けろと言われたから話せば一蹴される。やっと(その策を)やろうと言われたがあまりにも話を聞いてくれないからか自分から言い出した策なのにちょっと弱気になっている。そしてやろうと言った本人が話を聞いてくれない。何という不憫な人なんだろうか。正直なところドレーク屋さんに何人殺したか聞いてる頃はローこそ話を聞かないタイプだと思っていた。お前には関係ねェだろ…?(ホラーフォント)*5とか言うタイプだと思っていた。いやしかしよく考えてみればお前には関係ねェとか言ってる時点で話を聞いて吟味しているし、さらによく考えてみればそもそもお前には関係ねェとか言ってるシーンはなかった。きっと小さい頃から人の話を聞く子だっただろうなと思った*6

そしてやっと作戦を伝えられたのに全然その通りに動いてくれない。恋はいつでもハリケーンである。おそらく全員が協力しないと進まない策だっただろうに、それをどいつもこいつも…!で済ませる様子から普段の苦労ぶりを感じる。きっとパンクハザードからドレスローザに移動する途中にローが発した言葉当てないと帰れま10が開催されれば絶対にどいつもこいつも…!はランクインするだろう。しかも勝手に単独行動をとられたのに上手くいけばでかしたとまで言ってくれる。どれだけ柔軟なんだろうか。何でもワンピースの世界では残虐な悪い噂が多い死の外科医らしいが、彼のどいつもこいつも…!は苦労人のにおいしかしない。海賊の心臓100個だって個包装だった。

あとはローの能力が要というか、中心となって動いていたのがとても好きだった。抜刀までの助走も好きだし、これならどうだの後鬼哭を向けたままバレットの体を抜けるのも好きだった。念願の共闘が叶った瞬間である。しかしきっとドレーク屋さんはまだ何人殺したか聞いてるイメージしかないのである。ワノ国で会おう。

 

⑨やっぱり苦労人

話を聞いてもらえなかったのに無茶苦茶だ…で済ませて全員送り届けるロー、実はとても寛大な心の持ち主ではないだろうか。しかも麦わらの一味ももはや当たり前の光景なのか誰もトラ男!?みたいな反応をしない。あの距離を移動、しかもその前に何回も大規模で能力を使っていたから相当疲れていたのではと勘繰らずにはいられないが、ちゃっかり炎上網を抜けていたからお互い様なのか。エンドロールのハートの一味とローのもはやお馴染みとなりそうな再会は微笑ましくもあるが*7、ハートの一味からすれば心中穏やかではないかもしれない。この一味、船長捕まりすぎではないだろうか。もう会えないつもりの単独行動だったとはいえパンクハザードで捕まりドレスローザではほぼ監禁され、新聞で情報を掴んでいたということはこういう情報も多少は入っていたかもしれない。気が気じゃないだろう。自己犠牲というか、うちはドライなんだなどと抜かしていたがおまえ*8全然ドライじゃないだろ。あんな悪人面してベポに抱きつかれて体勢が崩れても嫌がるどころか今にも何人殺したか聞きそうなニヤリである。間違いなく仲間と相思相愛のいいキャプテンだろ。サボがフェスタに対してお前みたいな奴とルフィは組まないよと言っていたが、まあそういうことだろう。こんなに捕まってんのに弱そうな感じはしないローさんが好きだよ…

 

 

ワンピース、ずるっとぬるっと実は1番長い間好きなジャンルなんですが、実は映画館で見るのは初めてでした。好きになる前のもなった後のもDVDか地上波公開で見てきたため、今回も迷いましたがオールスタープリキュア状態ということで見に行きました。結局4回見ました。財布が許せばもうちょい行きたかったですが、わたしの独断と偏見によるここが好きだよスタンピードはこんな感じです。あとは原作だとレアキャラ扱いのパンダマンの自己主張激しすぎて笑いました。

 

*1:この場面を見てもう一度見に来ることを決意した

*2:年上

*3:ライダーキックではない

*4:言った

*5:どん!

*6:どうでもいいけどローの過去編前後だけ綺麗に録画から抜けてるんですけどどこ行ったんですかね

*7:微笑ましくもあるがどころかここ見るために何回も映画見たわ

*8:年上